keepr’s diary(本&モノ&くらし)

ネット、読書、音楽、散歩、最近はイラストが趣味のおじさんです。趣味、商品、暮らしの疑問、感想を思いつくまま綴ります。

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【本の感想】東野圭吾「流星の絆」


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著者について

東野 圭吾(ひがしの けいご、1958年2月4日 - )は、日本の小説家。大阪府大阪市生野区生まれ(本籍は東区玉造・現中央区)。本名同じ。

作品

代表作

主な受賞歴

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

あらすじ

神奈川県横須賀市にある洋食店「アリアケ」を営む有明家の三兄妹、功一、泰輔、静奈は、夜中に家を抜け出して流星群を観に出掛けている間に、両親が何者かにより刃物で惨殺される。三兄妹は身よりが無く養護施設で幼少期を過ごした後に相次いで詐欺などに襲われ、強く生きるためいつしか彼ら自身も、裕福な男性を詐欺で騙していく。

事件から14年経過し時効を迎えようとしていた時期に、洋食チェーン御曹司の戸神行成をターゲットにした3人は、彼の父親の政行が、両親が惨殺された時間に家から出てきた人物に似ていることに気付く。店の名物のハヤシライスの味から、3人は政行が両親を殺害しレシピを盗んだ犯人だと確信する。行成に接近して政行を陥れるための罠を張り、作戦は順調に進むが、静奈が行成に恋心を寄せてしまう。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

感想

白夜行との違い

白夜行」の暗いが無機質な感じが好きで、この作品も復讐物語で同じような感じかと思って読んだが、少し違った。なぜ違うのか全部書いてしまうとネタバレになるので書かないが、白夜行とは異質のエンディングは心温まる小説だ。白夜行は全く救いがない。

ストーリーはいくつもの物語が輻輳して積み重なる白夜行と違って、比較的単純なストーリー。前半から犯人と思しき人が分かってしまうので、これから先話が続くのか、読者の方で心配になったが、ストーリーは面白いので飽きることはなかった。

悪党小説

読む前は、親を殺されつらい人生を送っている三兄妹が苦労に苦労を重ね犯人を見つけ出し復讐しようとするが、運命によりそれが狂わされる…ような話かと思ったが、だいぶ違った。

詐欺師なのね。詐欺三兄妹!これは意外だった。だから感情移入が少ししにくかった。なぜ詐欺師になるのかその動機がもう少し深刻なものだと納得感がもっとあったのだろうが、その点が少し残念。

犯人らしき人物に出会うまでの三兄妹の詐欺行為は要するに妹を使った美人局。これもなあ。まあ相手もだまされたことをすごく同情するような人物ではないし、サギの内容も振り込め詐欺などに比べれば、顔が見れて人間味がある犯罪かもしれない。

結末

結末はさすが東野圭吾で、意外な形で犯人を追い詰めていき、エンディングまでにさらに二転三転がある。

エンディングも予想外な良い形で終わり、感動的!
読後感は良いです。

ただ、白夜行のような内容や読後感を期待していた人には優し過ぎる結末です。

どちらかというと、心温まるミステリーを読みたい人におすすめの小説かもしれない。

東野圭吾さんへのお願い

今回、コロナ自粛に合わせ特別に公開された電子書籍版をkindleで読ませていただきました。

私含めて、老眼の中高年層には電子書籍の大きな活字でないと読めない人も多いです。

今回に限らず、電子書籍の公開を強くお願いいたします。

 


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