IOCから東京オリンピックのマラソン・競歩を札幌で開催するように「指示」があり、日本中が戸惑い、怒っていますが、そもそもこの日程はどのように決まったのか気になりました。
確認したところ、東京都が開催地に立候補した時にはすでに決まっていた。というか、開催の前提として、IOCは、立候補都市は夏季五輪開催日を7月15日~8月31日までの間に設定することを条件としていました。
IOCが開催時期をこの期間としているのは、よく知られているように、欧米のテレビで五輪競技の放送時間を多く確保するため。IOCは欧米のテレビ局から支払われる巨額の放映権を収入の柱としてので、欧米で人気プロスポーツが開催されておらず、テレビ番組の編成に余裕のある7~8月に五輪の日程を組み込むことで収入を得るという仕組みだからです。
結局、開催時期が酷暑の日本、東京の8月ということを認識していながら、立候補したのが悪いのですね。当時の石原東京都知事がなりふり構わず立候補したのがそもそもの原因です。
当時、個人的にも、なんでまた東京でオリンピックやるのか?と思い、世間も冷めた空気だった記憶がありますわ。
ともかく、いまさら秋に開催しろと言っても、あんたそれを知ってて立候補したんだろ!と言われるだけですね。
今回の横やりはまた違う問題で、酷暑を承知で東京に決めたのはあんたIOCだろ!という話ですが・・・
以下ご参考。
(上記ページから引用)
『2020年東京五輪は7月24日に開幕し、8月9日に閉会する。この日程で行われることが決まったとき、多くの人が「なぜ、よりによって最も暑い時期に開催するのだろう」という疑問を抱いたに違いない。
だが、開催時期は招致の時点で決まっており、今後日程が変わることは基本的にはない。なぜなら、国際オリンピック委員会(IOC)では、立候補都市は夏季五輪開催日を7月15日~8月31日までの間に設定することを大前提としているからだ。
では、IOCが開催時期をこの期間としているのはなぜか。それは、欧米のテレビで五輪競技の放送時間を多く確保するためである。IOCは欧米のテレビ局から支払われる巨額の放映権を収入の柱としている。そのため、欧米で人気プロスポーツが開催されておらず、テレビ番組の編成に余裕のある7~8月に五輪の日程を組み込むことで収入を得るという仕組みを作ったのだ。』