keepr’s diary(本&モノ&くらし)

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【Music 私的感想】泉谷しげる「白雪姫の毒リンゴ」


【LP】1971年 泉谷しげる・23歳デビュー・ライヴ盤/仲井戸麗市「泉谷しげる登場」【検:針飛び無】

 

曲の概要

作詞作曲:門谷憲二

歌:泉谷しげる

発売年月:1971年11月(ライブアルバム「泉谷しげる登場」より)

 

心にスポッとはまった曲

60-70年代の音楽の話が続いているが、どうなのだろう。10代~20代の前半頃聴いた音楽が僕には一番記憶に残っているし、多少なりとも人生に影響を与えた音楽があるとすればこの時代のものだと思う。

 

この曲「白雪姫の毒リンゴ」を知ったのはラジオの吉田拓郎の深夜番組で「泉谷しげる」とともに紹介していたからで、聞いてインパクトが大きかった。

それはそのころの僕の考えていたことに近かったから。


こんな年になっても引き続き悩みを抱えているし、若い時も病気、性格、人間関係など悩みは尽きなかった。

そんな自分の気持ちにぴったりとはまったのだ。

 

当時ギターで1人で歌うのが好きで、今考えればひどく近所迷惑だったのだが、この曲も自分の心情を訴えるようによく歌った。

 

「5月の緑も色あせるほど心に雨がふる」「僕には人生、お前が邪魔」「僕たちに一番必要なものは熱い恋や夢でなく、白雪姫の毒リンゴ」という意味の歌詞は僕の心にぴったりだったのだ。

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「毒リンゴ」

「毒リンゴ」の意味は人それぞれだと思うが、いつの時代のどんな人にも心の闇があるし、矛盾の多い社会の仕組みや状況がある。

 

この曲が発表された1971年当時の学生運動の過激化、衰退という時代の挫折感、閉塞感などもあり、いつの時代にもある「青春」の苦しさも相まってこの曲が多くの共感を呼んだのではないかと思う。

 

泉谷しげるの一番良く知られた代表曲は「春夏秋冬」で、人生の不条理さや哀感を歌い上げていて素晴らしい名曲だが、僕の心に与えたインパクトとしてはこの「白雪姫の毒リンゴ」の方が大きい。

 

人が人である以上、そして社会の中で生きる以上、どんなに時代が変わっても心のどこかで「毒リンゴ」は求め続けられるのだろうと思う。

 

きっとどんな人にも。

 

あなたはどうですか。

 

ミュージシャン

泉谷しげる(1948年5月11日 ~ )は、シンガーソングライター(フォークソング、ロック)、俳優。青森県生まれ、東京都出身。1971年ライブアルバム「泉谷しげる登場」でレコードデビュー。代表作は「春夏秋冬」。次第に俳優業に重点を移し、曲もロック調に変わっていくが、ライブコンサートは継続して行っている。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』泉谷しげる - Wikipedia

 

泉谷しげる吉田拓郎もいっぱいあります。 

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【Music 私的感想】岡林信康「今日を超えて」~心が躍ったあの頃


わたしを断罪せよ(通常プラケース仕様)


見るまえに跳べ(通常プラケース仕様)

 

曲の概要

作詞:岡林信康

作曲:岡林信康

歌:岡林信康

発売年月:1969年8月(「わたしを断罪せよ 岡林信康フォークアルバム第1集」より)

 

関西フォーク

1960年代末から1970年初めにかけての日本の音楽史を語るうえで岡林信康は外せない。

70年安保改定を巡り、反対勢力が激しい運動を重ね、大学では全共闘運動が生まれた。

当時の大学生、高校生は活動はしていなくても心情的には反戦、反体制の側に立つものが多かった。そんな時代。

 

フォーク・クルセダーズ高石ともや五つの赤い風船など「関西フォーク」と呼ばれた中で、岡林信康反戦、革命、プロテストソングの教祖的存在だった。

 

関西フォークは東京の大学生を中心としたカレッジフォークのかしこまった感じに対抗するという共通項はあるものの、個性は様々、いろいろなタイプの人がいた。

 

フォークルや高石、赤い風船などは反戦・平和というメッセージ性はあるものの、抒情的な歌も多く歌っており、高田渡加川良などは少し違って反戦、貧乏、コミカルで乾いたイメージだったろうか。また関西フォークに入れるのがいいのかわからないが、遠藤賢司はリリカルな心情を歌う独自の世界。

 

プロテストソングの教祖

そうした中、岡林信康は歌の世界の反体制活動家教祖であり、実際に反体制活動をするほどの情熱、勇気、あるいは思い込みがなかった「心情三派」の若者たちに熱狂的に受け入れられたのだった。

 

新宿西口広場で毎日のように行われた「フォークゲリラ」では岡林の「友よ」が「夜明けは近い」とテーマソングとして歌われた。

 

そして、たぶんボブディランに触発されたのだろう、生ギターからフォークロックに変容してからの「私たちの望むものは」「それで自由になったのかい」などのメッセージソングは当時の若者にとっては大変かっこよく、素晴らしいものに感じられたのだ。

 

ただ、「私たちの望むものは」「それで自由になったのかい」などの歌詞は哲学的な歌詞のボブディランの曲よりも、直接的、左翼的、過激であり、多くの人は自分と同じようにここまで言っていいのだろうかと思ったのではないか。

 

そんな歌の中で自分が好きだったのは「今日を超えて」。過激すぎないが心躍る歌詞で、曲も今までにない「Gsus4」などというコードが使われておりかっこよく胸が躍った。

 

岡林は同時期に「自由への長い旅」「愛する人へ」など内省的な曲も作っており、自分はこのような曲もとても好きだった。

 

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突然の変心

上で述べた曲はアルバム「見る前に跳べ」に入っていたのだが、次のアルバム「俺らいちぬけた」では、反体制ぶりがなりを潜めて、ヒッピーのような自然回帰をテーマにしているので、正直びっくりした。

 

当時の自分も、またボブディランの真似かよ、とも思ってしまったのだ。

 

岡林信康氏はその後紆余曲折はあったが活動を続けられて、74歳の現在でも現役。

今年、2021年3月には何と23年ぶりのアルバム「復活の朝」を発売している。まだまだ頑張ってくださいね。

 


復活の朝

 

フォークミュージックに大きな影響

岡林信康は当時から賛否両論があったにせよ、その後の日本のフォークミュージックのサウンドなどに大きな影響を与えている気がする。

 

吉田拓郎泉谷しげるなどは同じようなところから出発していると思うし、毛色の違う井上陽水などにも反作用的に影響を与えたのではないか。

 

そうすると、現在、70年フォークに近いと言われている「あいみょん」の音楽もルーツの一つは岡林だと言えるのかもしれない。

 

ミュージシャン

岡林信康(1946年7月22日 – )はミュージシャン(フォーク、ロック)、シンガーソングライター。滋賀県出身。熱心なキリスト教信者から社会主義運動に転向し、フォークソングを始める。1968年「山谷ブルース」でレコードデビュー。

 

「友よ」「手紙」などのプロテストソングを歌い「フォークの神様」と呼ばれるが、ボブディランに影響を受け、当時無名のはっぴいえんどをバックに「それで自由になったのかい」「私たちの望むものは」などのロック調の曲で人気を集める。

 

遁世・農耕生活を経た後、1973年に復帰。ロック、演歌、歌謡ポップス、日本民謡ベースのロックなど音楽性は変わっていくが、アルバム発表、コンサートを続け、2021年3月、23年ぶりのアルバム「復活の朝」を発表した。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』岡林信康 - Wikipedia

 

(文中敬称略させていただきました。)

 

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【散歩】新緑の季節へ~いつもの公園で

桜が散って、季節がまた一つ動きました。

樹々の若葉がみずみずしく美しい新緑の季節です。

 

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いつもの公園の樹々も緑が透けて綺麗です。

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見上げると緑のグラデーション

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落葉樹と常緑樹の緑色の違いが感じられます

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これからツツジの季節ですね。

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早くいろいろなところに行けるといいのになあ。

でも身近なところにも自然の美しさと空気はたくさんありますね!

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